(1)ワインはどうやってできるの

赤ワインと白ワインでは作り方が違います。まず赤ワインですが、収穫したワイン用の黒ブドウを砕き、果梗だけを取り除きます。そして、このときに酸化防止と殺菌のために亜硫酸(人体には無害)を加えます。

砕いた黒ブドウの果汁、果実、種子をタンクに入れ、酵母を加えます。酵母の働きにより、ブドウ果汁の糖分がアルコールと炭酸ガスに分解し、醗酵が始まります。3〜4日立つと果皮からは赤い色素、種子からは渋味の成分であるタンニンが出てきます。この過程を「かもし」と言います。

醗酵が終わったワインを別に移し、残った果皮・種子をプレスして最後の一滴までしぼります。この過程において、原料の生鮮ブドウから移行したリンゴ酸がまろやかな乳酸に変わります。これをマロラティク醗酵といいます。

醗酵を終えたワインをステンレスタンク又は樽に移し、ワインを落ち着かせ、成分のバランスを整えます。その後、貯蔵庫で1〜2年熟成させます。「澱(おり)」と呼ばれる沈殿物を取り除き、ワインを透明にするために清澄剤を使用します。清澄剤としては卵の白身、ゼラチンなどを使用します。

熟成後、ワインを樽から出してろ過し、瓶に詰めます。早飲み用のワインは瓶詰後出荷しますが、熟成タイプのワインは貯蔵庫に寝かせ、瓶熟させます。

白ワインは色素を含んだ果皮や、渋味(タンニン)のもととなる種子を必要としないので「かもし」という期間を持たずに熟成させていきます。

この文章は、社団法人・ソムリエ協会発刊の教本を元に書かせていただきました